広がり・パサつきは静電気が大きく関係しているのはご存知でしたか?
実はこの静電気、一般的に言われている静電気の電圧は、数千から数万ボルトと言われています。
このように、静電気は意外と高電圧!
ヘアスタイルに影響するだけでなく、髪や頭皮にまでダメージを与えてしまうのです。
ケアして綺麗になっても、静電気のダメージを受けるだけで傷んでしまうなんて、とっても辛いですよね。
今回は、“静電気が発生する原因 と 静電気から髪と頭皮を守る方法” をご紹介します。
地球上のすべての物質は、「プラス」と「マイナス」の電気を帯びています。通常は同じ電気量で安定しているので、日常生活の中で物質内の電気を感じることはありません。
ですが、物質と物質がこすれる時にプラスとマイナスの電気のバランスが崩れてしまい、静電気が発生するのです。
ブラシでとかすと髪が広がるのは、プラスに帯電したブラシと、マイナスに帯電した髪の毛が反発するからです。
このほかに、ドアノブに触れたり、衣類を脱いだりした時に「バチッ」となったことはありませんか?
電気を通しやすい物質(ドアノブなどの金属)に触れると、プラスの電気は電気を通しやすい乾燥した空気を利用し、マイナスの電気と結合しようとします。その結合が、静電気を感じる瞬間なのです。空気中に放電されると、静電気はなくなります。
▪️ 乾燥した冬は静電気が起こりやすい
静電気は、水分を通じて空気中に放電されます。つまり湿度が高い状態では、静電気は発生しにくく、空気が乾燥している冬は、空気中に放電されずに静電気が起こりやすくなります。
ブラシでとかすと髪が広がったり、ドアノブに触れるとバチッと火花が散ったりするのは、乾燥した冬に多くみられます。
▪️静電気による髪と頭皮への悪影響
静電気が起きると、髪表面のキューティクルがはがれやすくなり、ダメージヘアが進んでしまうことがあります。キューティクルがはがれた部分からは、髪内部のタンパク質や水分が流出し、パサつきがひどくなって、髪がまとまらない原因にもつながります。
髪が健康な人の髪の内部には、約12~13%の水分が保持されています。
頭皮より毛先のほうが水分が少ないため静電気が起きやすく、毛先がこすれたり、からんだりします。切れ毛や折れ毛につながり、さらなる髪のダメージにつながってしまいます。
更に静電気は、髪だけでなく頭皮にも悪影響を及ぼします。
乾燥して帯電した頭皮は、チリやほこりを寄せ付けてしまいます。チリやほこりには色々な病原菌が付着していることがあり、これらが頭皮につくことで、頭皮のかゆみを引き起こしたり、乾燥してはがれた頭皮の表面から内部へ病原菌が入り込んだりし、頭皮トラブルを引き起こすこともあるのです。
▪️静電気から髪と頭皮を守りましょう
静電気を防ぐには、「髪と頭皮のケアをする」「加湿する」「バランスのよい食事を心がける」ことがおススメです。
《髪と頭皮のケアをする》
先程お伝えした通り、髪が健康な状態では、髪の内部に12~13%の水分が保持されています。髪を健康な状態に保つには、水分量がとても大切!
シャンプーやトリートメントを正しく使って髪の内部と表面をケアすることが必要です。
シャンプーだけで汚れを取ろうとすると、皮脂を取りすぎてしまうので、頭皮用クレンジングやアミノ酸系シャンプーを上手に使って水分量を守りましょう。
水分量を一気にあげることができる水素ケアもおススメです。
ブラシを静電気が発生しにくい素材に変えるのもよいでしょう。プラスチックやポリエステル製は帯電しやすく、静電気が発生しやすいのでNG。
おすすめなのは、木のブラシやクシです。先が丸く、頭皮を傷めないものを選びましょう。静電気が発生しにくいブラシも売られています。
ブラッシングする際は、まず毛先をとかしてから、ゆっくりと全体をとかすようにすると、髪へのダメージが低減されます。
また、衣類にも静電気が発生しにくい素材と発生しやすい素材があります。アクリル、ポリエステルは静電気が発生しやすいので、冬は避けたほうがよいでしょう。
《加湿する》
湿度が35%以下になると、静電気が発生しやすくなります。加湿器などを使い、50~60%ぐらいに保つのがおススメです。
身体や衣類、髪にたまった静電気が、水分によって空気中に自然放電され、静電気が起きにくくなります。
《バランスのよい食事を心がける》
加湿しながらバランス良い食材が摂れる、鍋物がおすすめです。
身体が帯電すると、20%のカルシウムやビタミンCなどが流出してしまうと言われています。
その為、免疫力が低下して疲れやすく、肌荒れや肩こりなどの不調の原因になるのです。
静電気を放出しやすいのは、弱アルカリ性の体質といわれ、身体を弱アルカリ性に保つためには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルを多く含んだ食品を摂取することが大切です。
弱アルカリ性の身体に保つ食品は、大豆、昆布などの海藻類、ナッツ類、梅干し、らっきょ、ネギ、ニンニク、チーズ、漬物など。
是非、意識して摂るようにし、バランスのよい食生活を心がけましょう。
いかがでしたか?
髪と頭皮に悪影響を及ぼす「静電気」を抑え、きれいな艶髪をキープしましょう!