五月も半ばになり、もうじき湿気の多い梅雨時季に入りますね。
朝時間をかけてスタイリングをし、完璧にセットして家を出たはずなのに、雨の中を歩いているうちに崩れてしまいせっかくのセットが台無しになってしまう。という髪のお悩みがとても多い梅雨の季節。
髪が扱いにくくなる一番の原因は、表面のキューティクルが剥がれることで髪内部の水分や栄養分が流れ出てしまうことにあります。
もともと毛髪のくせや毛髪のダメージが深刻であるほど、見た目に表れやすくスタイルの扱いにくさも増してしまいます。
今回は、梅雨時期に髪が扱いにくくなる原因と対策について詳しくお伝えしていきます。
◼︎梅雨時の髪が扱いにくくなるのはどうして?
梅雨の時期の髪のお悩みは髪質により異なりますが、大きく分けてこの2つのタイプに分かれます。
【髪が広がり爆発してしまう】
元々くせのある方やダメージが強い方に多いお悩みです。
一度吸収した湿気が再び外に出ていくことで、髪の水分コントロールが容易にいかなくなり膨張してしまうのが原因です。
【髪のボリュームが減りぺたんこになってしまう】
髪が柔らかく軟毛の方に多いお悩みです。
気温や湿度の変化で不安定になった髪が水分を吸収してしまい、根元からボリュームダウンしてしまうのが原因です。
まずは、毎日使うシャンプーを自分の髪質に合ったものに見直してみましょう。
季節により髪のお悩みも変化があるもの。
自分の髪質に合ったシャンプーを使うことで髪が扱いやすくなります。
◼︎ 意外と知られていない⁈湿気対策に大切なのは頭皮ケア!
湿気のお悩みは髪だけの問題だと思ってる方が多いかと思いますが、 実は健康な髪を育むには頭皮環境を整えることが一番の近道です。
梅雨時季に気になる頭皮のにおいやベタつき、頭皮のかゆみで悩まれる方も少なくありません。
梅雨時の湿度は約80%といわれており、頭皮は汗と湿気によって蒸れてしまい細菌が繁殖することが原因となり、においやベタつきなどが発生します。
頭皮の汚れは主に酸化した皮脂やスタイリング剤の為、通常のシャンプーでは落としきれません。
頭皮のクレンジング専用アイテムを、最低でも週に1〜2回は取り入れるのがおすすめです。
クレンジングを定期的に行うことで頭皮が清潔に保たれ、健康な毛穴になることで栄養の行き届いた髪が育ちます。
汚れが落ち、きれいな毛穴の形状を取り戻すと、毛穴の変形によって表れていた癖が落ち着いてくるといった嬉しい効果も期待できます。
◼︎健康な頭皮を作るには健康な心も必要不可欠!
頭皮は心身のストレスがダイレクトに表れる場所です。
頭皮の栄養不足と血行不良を解消することが健康な髪を育てる上でとても重要です。
頭皮に触れた時に、硬い、弾力やハリがない、熱をもっていると感じた方は要注意です。
生活の中で蓄積される、眼精疲労や脳の疲労、睡眠不足によって頭皮内の毛細血管が縮み、髪をつくる働きをする毛母細胞が栄養不足の状態になっている可能性があります。
また、偏った食生活も、髪と頭皮にはとても大きな影響があります。
油・炭水化物・タンパク質を抜いたり、野菜ばかり食べるといった偏食や過度なダイエットにより、体の末端である爪や髪まで栄養が行き届かず、髪内部が空洞になり、パサつきやうねりをひどくする原因になります。
良質な睡眠や食事、ストレス対策などの日常生活を見直し、体の内面からケアすることが大切です。
■梅雨対策は毎日のドライヤー&ブラッシングが重要!
梅雨に負けない髪&頭皮を育むためのポイントは、ドライヤーのかけ方とブラッシングの仕方で大きく変わります。
ブラッシングはスキンケアと同じように、毎日丁寧に行うことが大切です。
◇上手なドライヤーのかけ方◇
髪のタイプによって、ドライヤーの正しいかけ方が違います。
【髪が広がり爆発してしまう方】
自分のセットしたい方向に髪を伸ばしながらブローしましょう。
髪を引っ張るのではなく、たるまないようにピンと張るイメージでブラシをあてることがポイントです。
【髪のボリュームが減りぺたんこになってしまう方】
ドライヤーの最後に髪の根元にふんわり空気が入るように冷風を当てましょう。
髪は乾く寸前で形成されるので、完全に髪が冷えるまでふんわりさせた状態で触らないで待つことがポイントです。
髪の根元から立ち上がってボリュームアップするのと同時に、頭皮の汗も引いてスタイリングしやすくなります。
◇効果的なブラッシングの仕方◇
シャンプーの前に1度、そして朝起きてから1度を目安に、パドルブラシを使いブラッシングを行いましょう。
ブラシの先を頭皮にあてながらブラッシングすることで、刺激をあたえ血行を促すだけでなく、髪の成長促進や頭皮のむくみ解消にもなります。前髪から後頭部にかけて流したり、ブラシをジグザグと動かすようにマッサージしたり。耳の後ろの後頭部からこめかみまでリフトアップするのもおすすめです。
いかがでしたか?
髪をうまくスタイリングすることも大切ですが、それよりも頭皮を健康な状態にして、湿気に負けない健康な髪を育てましょう。