髪のダメージが気になる時に効果的なリンス、コンディショナー、トリートメントですが、みなさんはこのホームケアの違いについてご存知ですか?
シャンプーで髪が濡れると、髪の毛表面のキューティクルが開いた状態になります。
キューティクルが開いたまま放っておくと髪内部の水分や栄養が失われるため、切れ毛、枝毛、パサツキなどを引き起こし、ダメージ毛となってしまいます。
そんな髪に効果的なのがリンス、コンディショナー、そしてトリートメントです。
今回は、意外と知らない“ホームケアトリートメントの違いと正しい使い方”についてご紹介していきます。
◇リンス◇
ひと昔前まで、とても洗浄力が強いシャンプーが主流で、シャンプー後にはどうしても髪のきしみが気になりました。
そのきしんだ髪や、ゴワついた髪の指通りを良くし、すすぎ易くするために登場したのがリンスです。
また、髪の表面に油分を与えることで髪をコーティングし、髪の水分を保つ役割もあります。
リンスは髪にツヤを与える働きがあり、指通りの良い状態をキープする事に役立つアイテムですが、あくまでも髪の表面に限った働きであり、ダメージを予防するのには役立ちますがダメージの補修はできません。
◇コンディショナー◇
コンディショナーもリンスと同様に、シャンプー後の髪を整えるために使います。
リンスと役割は同じですが、コンディショナーはリンスより保湿効果が高く、髪表面のコンディションを整える作用の強いアイテムです。
リンスと同様に髪の表面(キューティクル)をコーティングするので、髪の水分の蒸発を防ぎ、保湿性にも優れています。
◇トリートメント◇
トリートメントは髪のダメージを内側から補修し、回復させる事ができるアイテムです。
髪の表面を整えるのはもちろん、髪に良いとされるタンパク質成分が、髪内部まで行き渡るようにつくられており、ダメージで栄養がなくなってしまった髪に栄養を与え、本来の健康な髪に導いてくれる働きがあります。
このように、種類によって効果が違うのですが、どうせなら一番効果のある使い方で効率的に綺麗な髪を手に入れたいですよね。
これから正しい使い方をお伝えしていきます。
◆ それぞれの正しい使い方 ◆
リンス・コンディショナーは髪の表面をコーティングする効果がありますが、髪内部まで浸透させるトリートメントとは、実は使い方が違います。
これらを併用する場合は、シャンプーで洗髪を行った後トリートメント⇒リンス⇒コンディショナーの順番で使うことがおすすめです。
この順番を意識することで、それぞれのアイテムの効果を感じやすくなると言われています。
《トリートメント》
シャンプー後は髪についた水気をしっかり切りましょう。
シャンプーの水気を切らずにそのままトリートメントをつけてしまうと、トリートメントの良さを実感できない可能性があります。
トリートメントを適量手に取り、両手をすり合わせて指の間に広げ、ダメージの多い毛先からつけていきましょう。
その後、手ぐしでムラにならないようにトリートメントをしっかりとなじませましょう。
ポイント①
毛先を強くこすらない。
濡れた毛先は、髪同士がこすれることによって枝毛や切毛の原因になる場合があるので、こすらないようになじませましょう。
ポイント②
トリートメントが頭皮につかないようにする。
頭皮についてしまうと毛穴をふさいでしまい、頭皮に負担がかかる可能性がありますので、髪の毛の根元から離してつけましょう。
メーカーによっても異なりますが、3〜5分を目安に放置し、その後洗い残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。
シャワーは頭皮に近づけて洗い流すのがポイントです。
《リンス・コンディショナー》
リンスやコンディショナーを塗布するときには、2〜3回に分けてつけましょう。
一度にたっぷり手にとって塗布するよりも、髪になじませやすくなります。
適量を手にとって両手をすり合わせてから、乾燥しがちな毛先からしっかりなじませましょう。
毛先を中心になじませたら、フェイスラインから後方に向かって全体にリンスやコンディショナーを行き渡らせます。
最後に髪をかきあげるように両手でなじませてからしっかりと洗い流すとよいでしょう。
いかがでしたか?
トリートメントやコンディショナーなどのヘアケアアイテムを、髪の状態によってうまく使い分けることで、それぞれのヘアケアアイテムの魅力をより実感することができます。
是非、髪質にあったトリートメントを正しく使い、サラサラのしなやかな髪を手に入れましょう。