春から徐々に強くなり始める紫外線ですが、お肌だけではなく、髪の紫外線対策はされていますか?
紫外線が強くなる前からしっかりと対策をしてキレイな髪を保ちましょう。
今回は、紫外線による髪への影響と紫外線対策についてお伝えしていきます。ぜひご参考ください。
■紫外線による頭皮へのダメージ
紫外線による光老化がお肌だけではなく、髪・頭皮に大きな問題を及ぼします。
頭は身体の一番高いところにあるので、紫外線の影響を最も受けやすい部分になるため、お肌よりも髪・頭皮のケアがとても重要なのです。
◆紫外線による『光老化』
光老化とは、年齢を重ねることで起きる老化現象とは異なり、年齢問わず紫外線を浴びることで受けるダメージのことを言います。
紫外線には紫外線UVA波と紫外線UVB波の2種類があり、UVB波は肌表面のトラブルを引き起こすのに対し、UVA波は肌の奥まで浸透してしまいます。
髪や頭皮も同じように、2種類の紫外線によって髪も頭皮も光老化によるダメージを受けてしまうのです。
◆紫外線により『頭皮』が老化する
一番紫外線を受けやすい頭皮は、お肌の3~5倍以上の紫外線を浴びていると言われています。
頭皮は髪を作る土台なので、ダメージを受けると健康な髪を育てることができません。
そして、頭皮が老化するとこのような症状が起こってしまいます。
UVAは肌の奥まで浸透するので、頭皮の奥にある、髪の毛を作り出す毛母細胞にまでダメージを与えてしまいます。
毛母細胞がダメージを受けると、その働きが衰えて抜け毛・薄毛・白髪の原因となってしまいます。
紫外線のダメージにより頭皮が硬くなると、血流が悪くなり栄養が十分に行き届かなくなります。その為、毛母細胞がきちんと働いてくれません。
さらに、頭皮に皮脂がたまりやすい状態になってしまうので、抜け毛やフケの原因につながります。
紫外線を浴びることで、身体に悪を及ぼすヒドロキシルラジカルという最も有害な活性酸素が発生し、色素幹細胞が老化してしまいます。
そうなると髪の色素となるメラニンが生成されなくなり、白髪の原因になってしまいます。
■紫外線による『髪』へのダメージ
頭皮と同様に髪もお肌に比べ3~5倍の紫外線ダメージを受けてしまいます。
【悪玉活性酵素・ヒドロキシルラジカルの発生】
ヒドロキシルラジカルは活性酸素の中で最も有害といわれているものです。
紫外線を浴びることで髪内部の水分と反応し、ヒドロキシルラジカルが発生します。
ヒドロキシルラジカルは頭皮だけではなく、髪のキューティクルにもダメージを与えるので、枝毛や切れ毛を引き起こします。
髪に紫外線が当たることで、毛髪のケラチンというたんぱく質を構成しているシステイン結合を切断してしまいます。さらに、キューティクルを構成するアミノ酸も紫外線の影響で損傷してしまうので、結果的に枝毛や切れ毛に繋がってしまいます。
■ 髪・頭皮のおすすめ紫外線対策
1.日傘や帽子で頭皮・髪を全体的にカバーする
紫外線から髪を守るには陽に当たらないように守る事が一番の対策となります。日傘や帽子で頭皮と髪をカバーしましょう。
日傘は色が濃いものや、中にシルバー加工された遮熱性の優れたタイプがおすすめです。
帽子は色が濃いと熱を吸収して頭皮が蒸れてしまうので、できるだけ色が薄めで汗の吸収性の良い素材のものを選びましょう。
2.日焼け止めスプレーを有効に使う
毛髪専用の日焼け止めスプレーを使い、紫外線を防ぎましょう。
スプレーするだけなので、出かける前にさっとできて簡単に髪・頭皮のダメージを予防できます。
効果を持続させるために、2時間おき位にスプレーしなおしましょう。
日焼け止めスプレーをした日は、たっぷりと泡立てたシャンプーでしっかりと落とすことが大切です。
3.水素ケアで髪内部から紫外線対策をしましょう
紫外線ダメージを軽減させるためには、髪の水分量を保つことが大事です。
定期的にヘアサロンでトリートメントを行うなど、髪表面はもちろん、髪の内部からもケアしてあげましょう。
また、水素は髪の水分量を上げることが出来る他、活性酸素を除去する効果もあるので美髪を保つのにとても効果的です。
4.髪を束ねて紫外線予防をしましょう
髪をまとめることで紫外線が当たる表面積を減らすことができます。
頭皮はカバーされないので、他の方法と合わせて紫外線対策することが大切です。
紫外線ダメージを受けた髪と頭皮の状態を良くするのには、とても時間がかかります。
ダメージを受ける前に紫外線予防していきましょう^^